性器カンジダ症を繰り返すのはなぜ?治らない原因と再発予防の方法

デリケートゾーン(陰部)がかゆくなったり、おりものの異常が起きたりすることがある性器カンジダ症(女性の場合、外陰膣カンジダ症などと呼ばれることもあります)。

性器カンジダ症は、一度治っても、さまざまな原因によって再発することがあります。
「性器カンジダ症がなかなか治らない…」と感じている場合、もしかしたら再発を繰り返しているのかもしれません。

今回は、性器カンジダ症を繰り返して悩んでいる女性に向けて、性器カンジダ症を再発する原因・再発を予防する方法について詳しく解説します。

1.性器カンジダ症の再発に悩んでいる女性は多い

性器カンジダ症の主な症状には、膣や外陰部のかゆみ・カッテージチーズ状の白いおりもの・排尿痛・性交痛などがあります。

一年に四回以上性器カンジダ症の再発を繰り返す例をRVVC(recurrent vulvovaginal candidiasis)といい(※参考サイト)、繰り返される辛い症状に悩まされている人もいます。
※参考サイト:一般社団法人日本性感染症学会「性感染症 診断・治療 ガイドライン2016」日本性感染症学会誌 第27巻 第1号(2016年11月1日発行)

 

わかもと製薬が実施した膣やおりものの悩みに関するインタビュー調査でも、性器カンジダ症の再発に悩んでいるという意見が多くありました。

膣やおりものの悩みについて、現在、日常生活であなたが困っていること(我慢していること、煩わしいこと、本当はしたくないのにしていることなど)を具体的に教えてください。
・2ヶ月に一回の頻度で、カンジダ症になります。我慢していることは性交渉です。妊活中なのに、排卵期に性交渉できないのは気持ち的に焦ります。(20代女性)
・疲れていると、カンジタになりやすい。カンジタになると、おりものの量が多く、匂いもきつくなる。周りに匂ってるんじゃないかと不安になる。カンジタのときは、おりものシートを使いたくない。カンジタが悪化するので。でも、人に会ったりするときは使っている。しょっちゅうトイレに行ってシートを変えている。(30代女性)
・日常的に悩みがあるわけではないのですが、カンジダの症状がある時はひどい痒みがあり、仕事中も痒くて掻きむしりたい衝動に駆られます。また痛みも出てきて歩くのが辛く感じます。(30代女性)

(21年5月実施、わかもとインタビュー調査より)

このように、性器カンジダ症の症状が現れると、パートナーとの性行為や仕事など日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
性器カンジダ症になりやすい人は、何度も繰り返す原因を把握して効果的に再発予防をしていきましょう。

2.性器カンジダ症が治らない…繰り返すのはどうして?

女性の膣内にはさまざまな常在菌がいます。
健康な女性の常在菌のうち多くを占めているのが、デーデルライン桿菌とも呼ばれる乳酸桿菌(乳酸菌の一種)です。

乳酸桿菌は乳酸などを作りだして膣内を酸性に保ち、雑菌の増殖を防ぐことに役立っています。
このようにして膣内環境を良好に保つことに役立っている乳酸桿菌は、いわゆる善玉菌といえます。

 

性器カンジダ症は、カンジダ菌という真菌の一種が増殖することで発症します。
カンジダ菌は、健康な人の口腔内や腸管内などにも存在することがある常在菌で、膣内に常在している場合もあります(すべての女性に常在しているわけではありません)。

膣内にカンジダ菌が常在していても、膣内環境が良好であれば、性器カンジダ症の症状は出ないことが多いです。
しかし、何らかのきっかけで膣内環境が乱れたり変わったりすると、カンジダ菌(いわゆる悪玉菌)が増殖してしまい、性器カンジダ症の症状が現れることがあります。

性器カンジダ症の症状が現れた場合、抗真菌薬を使って、カンジダ菌の増殖を抑えたりカンジダ菌を殺したりする治療を行うのが一般的です。
しかし、なかには治療しても再発してしまう場合があります。

生き残ったカンジダ菌、腸から移動してきたカンジダ菌または性行為などによって持ち込まれたカンジダ菌が、カンジダ菌の増殖しやすい環境であれば、性器で再び増殖してしまうためです。
このように性器カンジダ症は、再発を繰り返すことがある病気です。

3.性器カンジダ症が再発する原因

ここでは、性器カンジダ症が再発する原因を紹介します。

3-1.生活習慣によるもの

性器カンジダ症を繰り返すのは、生活習慣が関係している場合があります。
そのような生活習慣は以下の通りです。

3-1-1.ストレス

ストレスにより免疫力が低下するなどして、性器カンジダ症を再発しやすくなります。
肉体的ストレスとしては、睡眠不足や肉体疲労などが挙げられます。
精神的ストレスとしては、仕事や人間関係などから生じる不安・焦り・不満・怒り・寂しさなどが挙げられます。
進学・就職・結婚など生活環境の変化から精神的ストレスが生じることも少なくありません。

3-1-2.膣内の自己洗浄

膣内の自己洗浄をすると、膣内環境が乱れ、性器カンジダ症を再発しやすくなります。

3-1-3.デリケートゾーン(陰部)の蒸れ

カンジダ菌は高温多湿の環境で増殖しやすい菌です。
そのため、通気性の悪い下着、締め付けの強いズボン、生理用ナプキン・おりものシートの使用などによってデリケートゾーン(陰部)が蒸れた状態が続くと、カンジダ菌が増殖し、性器カンジダ症を再発しやすくなります。

3-1-4.糖質の摂りすぎ

カンジダ菌は糖質を栄養にして増殖します。
とくに、単糖類(ブドウ糖や果糖など)を好むため、果物・ハチミツが入った甘い菓子類や飲料などを摂りすぎると、性器カンジダ症を再発しやすくなります。

3-1-5.性行為

カンジダ菌は、性行為(オーラルセックスを含む)が原因でうつることがあります。
オーラルセックスを含む性行為を行うことで、パートナーからカンジダ菌がもちこまれて、性器カンジダ症を再発することがあります。

 

3-2.生活習慣以外によるもの

生活習慣以外の主な原因は以下の通りです。

3-2-1.抗菌薬の服用

細菌感染治療で使用される抗菌薬は、細菌の増殖抑制作用や殺菌作用がありますが、真菌であるカンジダ菌には効きません。
抗菌薬を使うとカンジダ菌の増殖を抑える乳酸桿菌(善玉菌)まで死滅してしまい、そのすきにカンジダ菌が異常増殖することがあります。
そのため、他の病気の治療で抗菌薬を服用すると、性器カンジダ症を再発しやすくなります。
性器カンジダ症の発症のきっかけは、抗菌薬の服用であることが多いです。

3-2-2.生理・妊娠にともなう女性ホルモン量の変化

女性ホルモン量の変化に影響を受けて、膣内環境に変化が生じ、それにより性器カンジダ症を再発しやすくなります。
そのため、生理前になると性器カンジダ症を発症する人がいるようです。
性器カンジダ症の症状を毎月繰り返す場合は、生理の影響で再発しているのかもしれません。
また、妊娠中も女性ホルモン量の変化により、性器カンジダ症を再発しやすくなります。

3-2-3.糖尿病

糖尿病になると、免疫力が低下するため、性器カンジダ症を再発しやすくなります。
また、糖尿病の人の尿には糖分が含まれているため、尿に含まれる糖がカンジダ菌の栄養となって増殖を助けてしまい、性器カンジダ症を再発しやすくなります。

4.性器カンジダ症の再発を予防する方法

性器カンジダ症の発症には生活習慣が影響することがあるので、日常生活でできる対策をとっていきましょう。
ここでは、性器カンジダ症の再発を予防する方法を紹介します。

4-1.ストレスを溜めない

肉体的・精神的ストレスを溜めないように生活を見直しましょう。
例えば、次のようなことを意識してみましょう。

  • 毎日睡眠時間を十分にとる
  • 疲労しすぎないようにする
  • 食事の栄養バランスを整える
  • 軽い有酸素運動をする(ウォーキング・ジョギングなど)
  • ぬるめのお風呂に入る
  • 気分転換をする(掃除・散歩など)
  • 趣味を楽しむ

4-2.膣内まで洗わない

入浴時に陰部を洗う際は、ぬるま湯で外陰部を優しくなでるように洗い、膣内まで洗わないようにしましょう。
また、トイレでビデを使って陰部を洗う際も、膣内まで洗わないようにしましょう。
頻繁にビデを使って陰部を洗っている人はビデの使用を控えることをおすすめします。

4-3.生理用ナプキンをこまめに替える

生理中は生理用ナプキンをこまめに替えるようにしましょう。
タンポンやおりものシートを使用する場合も、同様です。

4-4.衣類は通気性の良さを重視する

ショーツは通気性の良さを重視して素材を選びましょう。
シルク・ウール・綿などの天然繊維を多く使ったショーツは、通気性が良いためおすすめです。
また、下半身を強く締め付ける衣類も、デリケートゾーン(陰部)が蒸れる原因となるため、以下のような衣類の着用を避けるようにしましょう。

  • 補正機能つきの下着
  • タイトなズボン
  • タイツ、ストッキング

4-5.糖質を摂りすぎない

以下のような食品には、カンジダ菌の増殖を助けてしまうブドウ糖や果糖などがとくに多く含まれているため、摂取を控えるとよいでしょう。

菓子類・清涼飲料水
果物
ハチミツ

また、ファストフードや加工食品にも糖質が多く含まれている場合があるので、注意しましょう。

4-6.パートナーとのピンポン感染を防ぐ

自身の性器カンジダ症の治療が完了しても、パートナーに性器カンジダ症や口腔カンジダ症の症状がある状態で性行為(オーラルセックスを含む)を行えば、パートナーから再びカンジダ菌がうつり、性器カンジダ症が再発する可能性があります。
ピンポン感染の可能性があるときは、パートナーと一緒に病院で受診し、症状がなくなるまで性行為を控えるようにしましょう。

 

5.膣内環境を整えるには乳酸菌UREXの摂取がおすすめ

膣内環境が乱れたり変わってしまうきっかけは、ストレス・ホルモンバランスの変化など、避けることが難しいものもあります。
そのため、日常生活を送る上で、膣内環境を常に良好な状態に保つのは難しいものです。

そこで、口から手軽に摂取できる乳酸菌で、膣内環境を整えるのがおすすめです。
乳酸菌には種類がたくさんありますが、おすすめは「乳酸菌UREX(※1)」です。
乳酸菌UREXには、GR-1・RC-14(※2)という2つの乳酸菌が含まれていて、口から摂取すると生きたまま膣に届き、膣に長く留まって膣内環境を良好にし、膣内の調子を整えてくれます。
乳酸菌UREXは、女性のデリケートゾーンを健やかに保つために開発された成分です。

乳酸菌UREXについて詳しく見る

乳酸菌UREXと、他の乳酸菌(A)をそれぞれ5人の女性の膣内に投与して残存率を比較したところ、乳酸菌(A)は、試験14日目以降にはすべての女性の膣内からいなくなったのに対し、乳酸菌UREXは、試験21日目に3人の女性の膣内に残っていました(※3)。

このように、乳酸菌UREXは、膣内環境を長期間守ってくれることが期待できます。
女性にとって大切な膣内環境を整えるために、乳酸菌UREXを摂取してみてはいかがでしょうか。

※1「UREX」はクリスチャン・ハンセン社の登録商標です
※2 「GR-1」「RC-14」はクリスチャン・ハンセン社の商標です
※3:Gardiner et al. Clin. Diagn. Lab. Immunol., 2002; 9: 92-96.

まとめ

性器カンジダ症はさまざまな原因で再発しやすいため、普段からカンジダ菌が増殖しにくい膣内環境を作ることが重要です。
発症の原因となる生活習慣のある人は、再発を繰り返しやすくなりますので、日常的にできるケアから始めてみましょう。