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出展者との距離の近さが魅力!『Femtech Japan Femcare Japan 2024 in TOKYO』イベントレポート

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2024年6月6日に、アニヴェルセル表参道で開催された『Femtech Japan Femcare Japan 2024 in TOKYO』。
1日で800人以上が来場者数し、それぞれのブースで出展者と来場者が活発に交流するなど、盛り上がりを見せていました。
大きすぎない規模感で、来場者がフェムテックをより身近に感じられるこのイベントで出会った、フェムテック製品やサービスについての魅力をお届けします。

フェムテック製品を身近に感じられるイベント

2021年10月に始まり、今回で6回目を迎えた『Femtech Japan Femcare Japan』。
フェムテックに関するイベントはさまざまなものがありますが、このイベントの特徴は出展者との距離が近いこと。
気軽に出展者と話し、製品を手にしやすい空間となっており、フェムテック製品を使うことへのハードルも低く感じられます。

来場者からは、「直接製品を見てお話を聞けて、とても勉強になった」という声も多いのだそう。
さらに、出展者がイベントに参加できる機会を増やすためにも、開催は年2回が基本。回を重ねるごとに男性の来場者数も増えているそうで、フェムテックがさまざまな立場の人から注目を集めていることがうかがえます。

気になっていたお悩みが解消されるかも? 広がるフェムテック製品

“フェムテック”と一口にいっても、世代やニーズによって、必要な製品は異なるはず。
今回は出展されていた中から、4ブースの出展者の方々にそれぞれの製品の魅力を教えていただきました。
目的に合わせて使ってみたくなる製品をご紹介します。

(1) 繊維にもこだわる! ショーツ&ライナー
Itoomof. のフェムテック用品(帝人フロンティア)

繊維開発を続けてきた自社の技術を生かし、女性の課題に寄り添う「帝人フロンティア」のフェムテックプロジェクト『itoomof.(いとおもふ)』。2023年から始まり、現在5製品を展開中です。
新発売の快適ショーツは、「太ももの付け根(そけい部)部分に跡が付いたり痛くなったりする」というお悩みを解消するために開発。レースやゴムを使わない締め付けが少ないつくりで、日中でも快適に過ごせるとのこと。さらっとした、肌への刺激が少ない生地を使用しているのもポイントです。
そして、快適ショーツと合わせて使いたいのが、布製のおりもの専用ライナー。裏側のスティッキーテープがショーツにピタッとくっついてズレにくい点が魅力です。肌に触れる部分には、弱酸性に保つ機能繊維を使って、お肌にも優しいつくりに。「柔らかい素材で守ってくれるので、VIOゾーンの脱毛をされている方々にも好評ですよ」と担当の丸山さん。
ほかにも、更年期にお悩みの多い寝汗におすすめの枕パットや、手洗いで繰り返し使える母乳パットがなど、いろいろな世代の悩みを軽くしてくれる商品が並んでいました。

(2) 仲が深まる! 新感覚お題カードゲーム
セキララカード(株式会社セキララカード)

自身の苦い経験から、恋人との関係をよくするためのコミュニケーションツールを作りたい! という想いで生まれた『セキララカード』。カードに書かれたお題に答えていくゲームで、カップル用とフレンズ用の2種類を展開中です。
お題のレベルは4段階に分かれていて、関係性やシーンに合わせて使い分けられるのが魅力。アイスブレイク的に使えるカジュアルなものから、自分では切り出しにくいディープなものまで55枚のカードが用意されています。大阪大学の社会学の先生にも協力を仰ぎ、“統計的に絶対に仲良くなれる内容”を厳選したという徹底ぶり。
「日本では、恋人や友人と出会うためのツールはあっても、仲を深めるためツールがなかなかないんです。会話のきっかけにもなるので、ぜひ幅広い世代の方に使ってみてほしいです」と代表の藤原さん。
2024年5月からリリースされたアプリ版では、カードのお試しもできますよ。

(3) ゲーム感覚で楽しく! 膣トレグッズ 
eKegel(femimate)

2021年にブランド化した「femimate(フェミメイト)」の骨盤底筋トレーニンググッズ『eKegel(イーケーゲル)』。本体を膣の中に入れ、連動する専用のアプリを使って効率的に骨盤底筋を鍛えることができるのが特徴です。
毎日の数値の記録やトレーニングの指示などをアプリですべて行ってくれるので、「骨盤底筋を使う感覚がわからない!」という方でも簡単に始めることができるんです。
特に印象的だったのが、ゲーム感覚でできるトレーニング。膣圧の強弱によって画面上の風船が割れる仕組みとなっており、楽しく続けられます。
「尿もれが気になり始めた方や、出産を機に骨盤底筋がゆるんでしまったという方にもぜひ使っていただきたいです」と担当の中村さん。インナーマッスルが鍛えられるためか、お通じがよくなったという声もあるそうです。2023年11月からは一般医療機器登録もされており、より安心して使用できるようになりました。

(4) 大人の女性の味方! 美と健康のためのプロテイン
フェミフローラ® グラスフェッドホエイ&ソイプロテイン(わかもと製薬株式会社)

“女性の美と健康をサポート”するために開発された女性向けのプロテインドリンク。乳酸菌研究69年の歴史を生かし、17種類の乳酸菌と5種類のビフィズス菌が含まれています。さらに、美と健康のためにビタミンや栄養素も入っているのだとか。
「プロテインは筋トレをする人が飲むというイメージを持たれがちですが、髪・爪・肌のベースとなっているのはたんぱく質。女性の健康にとても大切な栄養素なので、毎日飲んでいただきたいです」とわかもと製薬“フェムテックプロジェクト”の発起人である冨永さん。
「プロテイン=飲みにくい」というイメージも一新すべく、味にはとことんこだわっています。プロテイン特有の粉っぽさも少なく、カフェ感覚で楽しむことができますよ。フレーバーは、甘めのショコラ味とすっきりとしたほうじ茶ラテ味の2種類を展開。
インテリアに溶け込むようなパッケージもこだわりのポイントです。

「よい製品を伝えたい」という想いがカタチになった『Femtech Japan Femcare Japan』

Femtech Japan 代表 野口俊英さん

おじゃましたFemtech Japan Femcare Japanのイベントは、2021年10月に第1回目からスタートし、今回が6回目の開催となります。イベントを運営する団体「Femtech Japan」を立ち上げた野口俊英さん(Femtech Japan 代表)に、そもそも活動をはじめたきっかけやフェムテック市場の展望などについて伺いました。

ーFemtech Japanを立ち上げたきっかけは?

当時、企業で生理用品の責任者をしていたんです。その中で、人生が変わるような快適さを得られるフェムテック製品・サービスがあっても、それを伝えきれずに悩んでいる企業が多いのではという疑問を抱き、伝えられる場所をつくりたいと思ったことがきっかけです。

ーこれまでの3年間で、変化はありますか?

フェムテック市場自体が大きく変化していると感じます。イベント開催当初は、市場全体で“フェムテック”というもの自体への期待感がすごく高かったんです。でも、少しずつ現実が見えてきて、今は過渡期かなと。大手企業もどんどん参入してきて企業や製品の入れ替わりも激しいですし、この盛り上がりが落ち着いてきたときが、フェムテック市場としても安定し、世の中にも浸透してくる頃なのではないかと思っています。

ー今後の展望を教えてください

全国でよりよいフェムテック製品を広めていくために、Femtech Japanの支部をつくるなどして拠点を広げ、盛り上げていきたいです。「Femtech Mentor」という認定資格検定制度(初級は無料でオンライン受講が可能)もリリースし、より多くの人の知見を高める取り組みも始めました。フェムテックを通して女性の健康課題が改善して、日本全体もよくなっていけばいいなと思っています。

野口さんの「よいフェムテック製品を伝えたい」という想いから広がり続けるFemtech Japanの取り組み。これからの活動にも注目です。

さまざまなフェムテック製品が開発されている中で、どれが自分に合っているのかわからない! という方も多いのではないでしょうか。
Femtech Japan Femcare Japanのように、フェムテック製品が一堂に会する場で、気軽に製品についての話を聞いてみるのも、試してみるきっかけになるかもしれません。
気になったら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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