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\ プロジェクトレポートvol.1 /女性特有の健康課題について、自分ごと化するワークショップを実施しました

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結婚や出産後も働く女性が増えている昨今、女性特有の健康課題は企業としての大きな課題のひとつでもあります。
昨年4月にフェムテック事業に参入したわかもと製薬(以下、同社)では今年(2024年)1月、一般社団法人日本フェムテック協会 代表理事 山田奈央子氏を講師に迎え「女性特有の健康課題と相互理解」をテーマにしたワークショップを実施しました。同社代表の五十嵐社長を含む、役職・部署の異なる様々な社員・役員18名が意見を交換し、課題の洗い出しを行ないました。

自分ごと化することで見えてくる課題とは…?

本プログラムでは「女性特有の健康課題と相互理解」をテーマにした共創型ワークショップを行いました。最初に与えられたテーマに対して“問い”を作る個人ワークを実施。テーマについて自らが考えた意見の掘り下げをしていきました。
始めは、どの参加者もひとつ目の“問い”を作ることに難航していましたが、講師からのアドバイスをもとに、最終的には一人あたり約7〜8個ほど、多い人では15個ほどの“問い”を作成しました。

その後、各個人で作成した“問い”に対して、6つのグループに分かれて意見を交換するグループワークを行いました。各々考えた“問い”を順番に発表し意見を交換、理解を深めていきます。
男性社員から挙がった「健康課題について理解があり、相談できる人はいるのか」いう意見に対して、「そもそも相互理解の基準とは?」といったような“問い”を根本から掘り下げる議論も活発に行われていました。
また、五十嵐社長もグループワークのメンバーとして参加し、「フェムテックの推進をトップダウンで推し進めていいのだろうか。」といった経営視点の“問い”を発表。同じグループの社員が掘り下げに難航するシーンも見られました。

最後に、各個人で作成した“問い”を参加者全員に発表し、今回のワークショップは終了。
女性の役員からは「男性は女性から体の悩みを相談されたらどう思うのか、逆にセクハラにならないのか」という女性視点の意見や、若手男性社員からも「自己開示が難しい課題についての相互理解にはどのような手法があるのか」などという意見もあり、デリケートな問題ならではの、取り扱いの難しさについて、様々な課題が改めて浮き彫りとなりました。

会の終わりには五十嵐社長から「フェムテック事業に参入した企業として“女性にとって働きやすい会社とは何か”について、今後も深く考えていかなければならない。」と熱いメッセージが贈られました。

ワークショップを終えて

ワークショップ終了後には数人の参加者にインタビューを実施しました。

人事部長の 渡邉さん(男性)からは「男女問わず心の健康問題による休職は、健康な人には理解してもらいにくいので、相互の理解を深めていくことが重要だなと思いました。」という人事目線での感想を、フェムテックプロジェクトチームの一員である田中さん(女性)からは「不妊治療で決まった日数を休まなければいけない人、お子さんの用事で早退する人に対して不満を感じる人を見て『社内の理解が必要だ』と思ったのがきっかけで、社員の有志で発足しました。現状はまだ非公認の組織ですが社内の理解を深めていくことで公認化し、女性にとって働きやすい環境を整えていきたいです。」と、プロジェクトへの想いを語ってもらいました。

今回のワークショップの主催者である冨永さん(女性)からは「フェムケア用品を扱う製薬会社として、もっと社員に深く理解してもらい、会社を変えていきたい!と思って活動をしています。今後も男性社員を対象にした生理痛体験会など、自分ごと化してもらえる研修の実施を予定しています。」と、熱意と共に今後の取り組みについてもお話をうかがいました。

プロジェクトレポートでは、今後もわかもと製薬の「フェムテックプロジェクトチーム」の様々な取り組みをご紹介していきます。次回レポートもぜひお楽しみに。

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