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編集部が気になるあの人に突撃インタビュー

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子育ての楽しさを〝ひとりじめ〟親として未熟だからこそ、大切なこと

16歳、13歳、5歳の3人のお嬢さんのママとして、忙しくも充実した毎日を送っているという岩崎ひろみさん。自身も40代後半となり、女性として次のステップを迎えようとしている今、家族、仕事、自身とどのように向き合っているかをお伺いしました。

TODAY'sGUEST

役者 岩崎ひろみさん

役者 岩崎ひろみさん

1976年、千葉県出身。生後半年にしてドラマデビューを果たし、19歳で主演を勤めた『ふたりっ子』で朝の顔として人気を博す。舞台、ドラマを中心に幅広く活躍中。

生理のつらさは本人しかわからないから、その気持ちに寄り添いたい

生後半年から芸能活動をスタートされたそうですが、きっかけを教えてください。

兄が児童劇団に入っていて、そのご縁で初仕事をいただきました。理由は、私がまったく泣かない赤ちゃんで現場がスムーズに進むから(笑)。

子役時代

役者を一生の仕事にしようと決意したきっかけはあるのでしょうか?

やはり、朝ドラのヒロインが決まったときでしょうか。当時19歳で短大に通っていましたが、両親に大喜びされたことを今でも思い出します。母に「もう就職活動しなくても大丈夫だね」と言われ、ああ、ここが私の生きる道なのだと改めて決意しました。

大人の女性への成長過程である思春期の頃、一般の女の子よりメンタル・フィジカル共に負担があったと思います。何か影響が出たことはありますか?

当時の環境が原因なのか体質なのかはわかりませんが、初潮がとても遅かったんです。まわりの大人は心配していましたが、当の本人はまったく気にしていないという(笑)。その後、生理は順調で、生理痛やPMS(月経前症候群)などに苦しむこともありませんでした。

でも、私は我慢強いので、もしかしたら痛みを我慢していたのかもしれないし、その痛みは他の人にとっては激痛に感じるかもしれない。生理痛などの痛みは本人しかわからないですよね。だからこそ、本人がつらいと感じているなら、他人は自分の基準で判断するのではなく、寄り添ってあげることが必要なのかなと思っています。

ワンオペではなく、かわいい日常の〝ひとりじめ〟

その後、30歳で結婚されて、ご出産。現在は役者業より家庭を優先されていますが、もどかしさのようなものはありませんか?

仕事も大好きですが、同じくらい家族が大好きだから、今は家族を優先する時期として受け入れています。子育てを通して、PTAや学校行事を体験したり、ママ友ができたり、仕事では得られないものがあるので楽しいですよ。

ただ、子どもの頃から自身で稼いできたので、夫から生活費をもらうというスタイルに少しだけ抵抗というか違和感がありました。買い物に行っても、「もっと安いものはないかな」「これは贅沢品?」とか考えるようになって。専業主婦が悪いわけではなく、私は働いて自身でお金を稼ぎたいタイプなんだなと気づくきっかけになりましたね。

ご家族との写真

2人のお嬢さんの子育てが落ち着いた41歳で、3人目のお嬢さんを出産。年齢的に覚悟が必要だったのではないでしょうか?

いえいえ、40歳でもう一人産もうと決めていたんです。ただ年齢的に妊娠しにくいだろうと思ってプレマタニティ検査は受けました。少し不調が見つかりましたが、ドクターが適切な処理をしてくれて、無事に妊娠できました。

家族全員、11月生まれとか?

そのはずだったのですが…。
みんな同じ生まれ月だったら楽しいと思って計画的に出産し、長女は私と同じ誕生日なんですよ! でも、さすがに三女は年齢的に計画出産ができずに6月生まれに。家族で一人だけ違う月生まれで寂しさを感じるかなと思ったけれど、「11月以外にもケーキが食べられるね!」って喜んでいます。11月は誕生日、12月はクリスマス、この2ヵ月はケーキばっかり食べています(笑)。

自炊された料理

3人の子育ては、にぎやかで大変そうですね。

毎日、楽しいですよ。もっと産めばよかったと後悔しているくらい。
3姉妹がとても仲よしなんです。長女と三女は少し歳が離れていることもあり、小さなお母さんみたい。次女は妹と本気で遊んでくれるので、三女は次女を姉ではなく親友と思っているようです。

夫は同業者で地方公演も多いため、家のことはほとんど私がやっています。「ワンオペで大変だね」と言われることもありますが、私としてはラッキーだと思っているんですよ。だって、娘たちのかわいい日常を“ひとりじめ”できているんですから。本当は夫だって、かわいい日常を見たいはずなので、気の毒です(笑)。

3人の娘たちと対等に話し合うことが、子育ての信念

子育ての方針などで、夫婦で食い違うことはありますか?

ほぼ、ないですね。まず、私が考えていること、やりたいことを相談します。たとえば学校選びだったら資料も見せて、家庭内プレゼンを(笑)。
彼も家族を大事に思っているので、互いに納得するまで話し合い、その後のフォローを私に任せてくれるという感じですね。女の子3人だから、彼にはわからないことや不安なこともあるようで、そんなときは必ず確認をしてくれるので安心ですね。

子育てで、心掛けていることはありますか?

それぞれ個性が異なるので、個性に合わせて見守るようにしています。そして、とにかく話すこと。子どもは大人が思っている以上に、わかっているものです。子ども扱いせず、でも大人として母として、きちんと道筋を立てて説明して、互いに納得できるまで話します。たとえば、なぜ怒ったのかも理由がわかれば、本人たちも納得して、本当に反省してくれるし、二度と同じ間違いは起こさなくなります。

あと、絶対に手は挙げない。一度でも手を挙げてしまったら、「怖いから、痛いから、もうやらない」と恐怖から逃れるためだけに言いつけを守るようになってしまうと思うのです。手は人を傷つけるものではなく、ハグするものだと教えています。

自分自身も親としてまだまだ未熟なので、イラっとしたりすることもあります。そんなときは素直に謝る。そのせいか、娘たちには親というより、一人の人間として接してもらっているような気がしています。もちろん、親として責任を持ち、子どもたちを守っていくことが大前提ですよ。

編集後記

お話されることのすべてから、ご家族への愛情を深く感じました。次回は今後の生き方や、お子さんたちに伝えたいフェムケアの大切さなどについて、ご紹介します。お楽しみに。

次回:2024年4月12日配信予定

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