「幸せ体質」を手に入れて、自分らしい年末年始を!
バタバタしがちなこの季節。忙しさにかまけて自分自身のケアがおろそかになり、日々の幸福度が下がっている人も多いのではないでしょうか? そんなときに注目したいのが、インド発祥の伝統医療、アーユルヴェーダ。自分の心や体と向き合い自然と調和することで、毎日を自分らしく幸せに生きる、まさに「人生の知恵」とも呼べる考え方です。日々の暮らしにアーユルヴェーダの視点を取り入れ、「幸せ体質」を目指す方法をアーユルヴェーダ講師のブラフ弥生さんに教えてもらいました。
今の心と体の状態をチェック!
自分らしくないときは、幸福度も下がっている?
12月になって日ごとに寒さが増すこの時期は、「気持ちがソワソワして落ち着かない」「体が重く、うつうつとしがち」など、心や体のバランスが乱れる人が多いというブラフさん。いつも通りの自分でいられないというストレスが自己肯定感を下げ、幸福度の低下につながってしまうそう。そんな状況を変えるにはまず、自分の状態を把握することが大切。下記をチェックしてみましょう!
アーユルヴェーダが導く「幸せ体質」
上のチェックリストに当てはまる項目がひとつでもあるなら、ぜひ、アーユルヴェーダの視点を試してみてください。アーユルヴェーダとは、インドやスリランカで継承されてきた伝統医療のこと。自然と調和することで心身のバランスを整え、健やかに生きることを目的としています。ブラフさんによれば、アーユルヴェーダは自分の心や体を見つめるメガネのようにもなるもの。今の自分の状態を知り、季節や時間のリズムをもとに必要なケアを取り入れることで、自分らしく幸せに生きられる「幸せ体質」を目指せるそう。
3つのエネルギーのバランスがカギ
この世のすべては、3つのエネルギーからできている
アーユルヴェーダの視点を毎日に取り入れるために、ぜひ知っておきたいのが「ドーシャ」。アーユルヴェーダの教えでは、季節のめぐりや時間の流れなど、自然界で起きるすべての現象は「ドーシャ」と呼ばれる生命エネルギーで動いていると考えられます。
ドーシャは、風のエネルギーである【ヴァータ】、水のエネルギーである【カパ】、火のエネルギーである【ピッタ】の3つに分けられ、3つのエネルギーの配分は、環境や自然の影響を受け、つねに変動しています。
ドーシャは、季節のめぐりや時間の流れだけでなく、私たち人間にも存在しています。そして、その人本来の体質や性格は、3つのエネルギーのバランスによって生まれつき決まっている、とブラフさん。季節や時間などの自然界のドーシャに影響を受けて、私たちのドーシャのバランスが大きく乱れてしまうと、体や心の調子がくずれ、自分らしくいられなくなってしまうとのこと。逆にいえば、自分らしく幸せに生きるには、ドーシャを自分本来のバランスに近づくように整えることが大切なのです。
アーユルヴェーダ式“ご自愛習慣”
24時間のドーシャに沿って、エネルギーをケアしよう
では、具体的にどうすれば、ドーシャを自分本来のバランスに整えられるのでしょうか。ブラフさんによると、1日をつくる24時間の中でもドーシャは動いていて、ヴァータ、ピッタ、カパの3つのエネルギーが交互に強弱をつけながら循環しているとのこと。自分のドーシャのバランスをケアするには、自分のドーシャと時間のドーシャの重なりを意識し、時間のドーシャに沿った行動で生活リズムを整えたり、増えすぎたドーシャを減らしたりする必要があるそうです。
日中の過ごし方が、1日のリズムを整えるカギ
例えば、朝の2時から6時はヴァータの時間。風のエネルギーであるヴァータは、物事に動きをもたらすため、目覚めのタイミングに最適とのこと。
また、6時から10時まではカパの時間。どっしりと重い水のエネルギーであるカパは穏やかな安定感があるので、じっくりと腰を据えて自分自身と向き合う時間に使うのが良いそう。
10時から14時はピッタの時間。「変換」の働きを持つ火のエネルギーは、食べ物を消化しやすいため、食事をとるのに向いています。
14時から18時は、再びヴァータの時間。動きのあるヴァータのエネルギーは増えすぎると疲労につながるため、あえてこの時間にはアクティブに動きすぎない、というのもアーユルヴェーダの考え方。増えすぎたら減らすことで、エネルギーのバランスを整えます。
さらに18時から22時はカパの時間。月を見たり、ゆっくり歩いたりと、昼間のエネルギーを鎮静させ、明日に向けて整えるのに向いています。22時から2時までは、ピッタの時間。体内に残ったエネルギーは、よく眠って新陳代謝に活用するのが良いそう。
1日1個の“ご自愛習慣”で、自分らしい毎日を
とはいえ、忙しい現代人にとって、ドーシャの循環に沿った規則正しい生活はハードルが高いもの。ブラフさんによれば、1日10分、時間のドーシャに合わせた習慣を取り入れるだけでも、自分の心身をケアする意識が高まり、ドーシャのバランスが整うそう。
例えば、朝の「カパ」の時間はねっとりとくっつく性質があるため、浄化を意識した行動がおすすめ。アーユルヴェーダでは眠っている間に、舌に老廃物や毒素がたまるとされているため、起きてすぐに舌ごけをとって、ゆっくり白湯を飲むだけでも、1日をすっきりはじめられるのだとか。今日からできるかんたんな生活習慣で、心も体も安定した「幸せ体質」を目指しましょう。
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