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今月のフェムノート 季節に合わせたフェムケアネタをご紹介 女性の心と体のおすすめケア情報を配信します

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お疲れ気味の胃腸を整え、<br>ホルモンバランスもみたそう!

お疲れ気味の胃腸を整え、
ホルモンバランスもみたそう!

ちょっとした環境の変化で乱れがちな女性ホルモンですが、季節に合わせた食事でケアすることができます。寒さでお疲れ気味のからだをおいしくケアしながら、女性ホルモンのバランスも整え、体の内側からのビューティ&ヘルシーへ!女性ホルモンを活性化させるため、冬に意識したい栄養素と食材を紹介しながら、手軽に作れるレシピを管理栄養士の寺内麻美さんに伺いました。

そもそも女性ホルモンって何?

卵巣から分泌される女性ホルモンには、妊娠に向けて子宮の働きなどを調整する「プロゲステロン」と、肌のハリやツヤ、髪の毛の成長や骨量を保つ働きをしてくれる「エストロゲン」があります。女性ホルモンは、初経を迎える頃から増え続け、20代後半に分泌量のピークを迎えると言われています。

年齢とともに変動する、悩ましい女性ホルモン

10代の成長期から20代から始まる成熟期にかけては、女性ホルモンの分泌が多く、女性らしい美しさを保てる一方、月経困難症をはじめとする症状もある世代。

そして、妊娠中には、ホルモンの分泌量が大きく変化し、心身ともにバランスが不安定になることも。やがて、閉経を迎える頃には女性ホルモンが減少し、更年期障害に悩まされる人も少なくありません。

ホルモンバランスは食で整えられる?

寺内さん曰く、「これさえ食べれば女性ホルモンの分泌が増えたり、ホルモンバランスが整ったりする食材はない」ものの、ホルモンバランスを整えるカギをにぎるのはやっぱり生活習慣と食生活。

「ストレスを抱えているかも」と思ったら、わずかな時間でも自分がリラックスできる方法を模索したり、それぞれのライフステージにあった必要な栄養素を食生活に少し取り入れたりしてみましょう。

おやつは栄養価が高いナッツや乳製品に置き換えて

ホルモンバランスを整えるのに大切なことの1つが、規則正しい食生活。「朝食を抜いたり、食事時間が不規則だとホルモンバランスの乱れにつながる」と寺内さん。

主食、主菜、副菜をバランス良く摂り(1:1:2)、1日3食または4食に分けて食べることで、ドカ食いの防止に。また、インスタント食品やファーストフードはビタミンやミネラルが少ないため、なるべく避け、間食をしたいときは栄養価が高いナッツ類や乳製品、フルーツを選ぶとよいでしょう。

タンパク質やビタミンなど、足りていますか?

ホルモンを作る成分になってくれる栄養素の代表はタンパク質。まずは、肉や魚、卵や大豆製品を摂るように心がけましょう。

また、タンパク質を代謝しホルモンの合成に役立ってくれるビタミンB6も不足しないようにしたいところ。ビタミンB6は、マグロやバナナ、さつまいも、玄米、豚肉(ヒレ)、鶏むね肉、鶏ささみなどに含まれています。

大豆イソフラボンは、摂れば摂るほどいい?

女性ホルモンといえば、真っ先に浮かぶのが大豆イソフラボン。大豆イソフラボンを摂ると、腸内細菌で代謝される時に、「エクオール」というものが生成されます。エクオールは、体内で女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするので、大豆イソフラボンは女性にとって強い味方と言われています。

大豆イソフラボンは、納豆、豆腐、豆乳、味噌など私たちにおなじみの食材で補給できます。でも、たくさん摂れば摂るほど良いというわけではありません。日本人の食生活における大豆イソフラボン(アグリコン換算※)の 1日摂取目安量の上限は70~75mg。納豆なら1日2パック、豆腐なら1日400g、豆乳なら2杯が目安です。まずは、適量を食習慣に取り入れることが大切です。

※食品中の大豆イソフラボンは糖と結びついた形で存在していますが、腸内細菌によって分解され糖が切り離されると、アグリコンという形になり吸収されます。食品中の大豆イソフラボンの量や摂取量は、体内に吸収されたアグリコンの量に換算して表します。
※厚生労働省によると、上限量を超えても、ただちに健康被害につながるわけではないとされています。

大豆イソフラボンを摂ってもイマイチ効果がない人も?

大豆イソフラボンを摂取したことでエクオールが生成できるかどうかは、個人差があると言われています。寺内さんによると、腸内環境を整えることでエクオールが作りやすくなる可能性があるとのこと。納豆、キムチ、味噌、ヨーグルトなどの発酵食品で善玉菌をとり、腸内を健やかに保っておくことは、総合的にホルモンバランスを整える意味でも大切ですね。

年末年始のごちそう続きで胃腸が疲れ気味の人も多いのでは? そこで、今回は、胃腸をいたわりつつ、ホルモンバランスも整え、しっかり栄養も補給できる理想的な一品をご紹介します。多めに作って、毎食ごとに食べるのもおすすめです。

また、風邪が流行しやすい冬は、抗酸化ビタミンとよばれるビタミンA、ビタミンE、ビタミンCなども意識して摂りたいもの。ほうれん草・にんじん・かぼちゃなどの緑黄色野菜(色の濃い野菜)に多く含まれており、免疫力低下を防ぐ効果が期待されています。白菜や大根など冬に旬を迎える野菜にもビタミンが豊富に含まれているため、日々の食事に積極的に取り入れましょう。

豆と冬野菜のミネストローネ

水煮大豆は手軽なのに、女性にうれしい大豆イソフラボンがたっぷり!栄養価が高い白菜や大根など旬の冬野菜と一緒に煮こめば、1品でたんぱく質とビタミンがしっかり摂れます。

【材料(作りやすい分量:約4人分)】
・水煮大豆:100g
・玉ねぎ:1/2個(100g)
・にんじん:1/3本(50g)
・白菜:2枚(100g)
・大根:3㎝(100g)
・トマトカット缶:1缶
・オリーブオイル:小さじ2

(A)
・コンソメ(固形):1個
・砂糖:小さじ1
・水:400ml
・塩・こしょう:適量

【作り方】
1. 玉ねぎ・にんじん・大根は1㎝角にカットし、白菜も同じくらいの大きさにカットする。
2. 鍋を中火で熱し、オリーブオイルと玉ねぎ・にんじん・大根を加えて炒める。
3. 2の玉ねぎが色づいてきたら白菜を加え、しんなりするまで炒める。
4. 3にトマトカット缶・水煮大豆・(A)を加え、沸騰したら弱火にして15分ほど煮込む。
5. 塩・こしょうで味を調えて完成。

【Point】
酸味が気になる方は砂糖の量を調整してください。かぼちゃやごぼう、キャベツなどもおすすめ。ベーコンを加えてもおいしく仕上がります。

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