いつまでも健やかで美しく!
アンチエイジングについて知りたい
いつまでも心身が健やかであるために、カギを握るのが “アンチエイジング”。いろいろ情報はあふれているけど、実際に何をどう取り入れればよいのか迷う人も多いのでは? そこで、消化器内科医であり、美腸・美肌評論家の工藤あき先生にお伺いしました。アンチエイジングの概念から、若々しく見える人とそうでない人の違いなど、ヒントとなる情報をお届けします。
アンチエイジングって?
病気のリスクを下げるためにも、日頃からアンチエイジングを意識しよう
工藤先生曰く、アンチエイジングとは、「抗老化」や「抗加齢」を表す言葉であり、健康で長生きすることを目指す科学的な行為のこと。誰もが歳を重ね、それによって病気などが発生しますが、少しでもリスクを下げるためにも日頃から意識を高め、生活習慣に効果的な知識を取り入れていくことが重要だと言います。
同じ歳でも若々しく見える理由は?
若々しい人の秘訣は健康にあり!という基本に立ち返る
同じ年齢でも、若々しく見える人とそうでない人がいますよね? お手入れをしているかそうでないかで表れてくる違いもあるかもしれませんが、なんと見た目が若く見える人は体内も若くて健康だということが研究でわかってきたそうです。つまり、健康で元気でいることで老化も抑えられ、見た目も美しくいられるというわけなのです。
エイジングを進めるNG習慣をチェック
「喫煙」「飲酒」「運動不足」など健康によくないとされている生活習慣は、エイジングを進めてしまうことがわかっているそう。アンチエイジングというと美容面ばかりクローズアップされることが多いですが、ベースである体が健康でなければ美しさは手に入りません。
これならできる! アンチエイジングのために取り入れたい運動
アンチエイジング対策として、運動も重要です。フルマラソンやテニスなどハードなものではなく、ちょっと息が上がる程度の運動でOKとのこと。通勤時に少し早歩きをする、駅やオフィスでは階段を利用するなど、無理なく取り入れられることを習慣化しましょう。
家の中では、一度にモノを片づけずに何度も往復するなど、なるべく歩く工夫を。洗濯ものを干すときや掃除機をかけるときに、身振りを大きくしたり、つま先立ちをしたりすることなどもおすすめです。適度に体を動かすことは細胞を活性化させ、1日の家事の時間を10分延ばしただけで脂質の数値が良くなったという研究結果もあるそう。小さなことをコツコツとがんばりましょう!
また、運動は、仕事や家庭のストレスや不安を解消するという点でも重要。自身が「楽しい」「リラックスできる」ものを続けることが、アンチエイジングにもつながります。
老化にはホルモンの影響もあり!?
女性ホルモンの変化と上手に付き合い、アンチエイジングを
女性は年齢を重ねるごとに女性ホルモンの影響を受けます。工藤先生によると、特に更年期世代は、疲れたり、睡眠の質が下がったりすることでエイジングを加速させてしまうケースもあるとのこと。ホルモン補充治療やサプリメントの摂取でケアするのも、アンチエイジングのための手段のひとつ。専門医に相談するのもおすすめです。
また、エイジングを特に感じるようになるのが30代後半から40代前半です。これまでは気にならなかった目の下のクマやシミなどが気になったり、体力が落ちたと感じるようになったり。健康面の低下が見た目にも表れるので、食生活をはじめ日常の習慣を見直すグッドタイミングとも言えますね。
健康になると心もポジティブになり、若々しくなる!
気持ちが若々しい人は、見た目も若々しいと感じること、ありませんか?工藤先生曰く、好奇心にあふれ、チャレンジ精神が旺盛な人や、ポジティブシンキングで、小さな幸せを見つけられる人は、気持ちからアンチエイジングを体現しているとのことです。
そのベースとなっているのが、体。体が元気でないと、気持ちも前向きになりにくいですよね。でも、元気な体で気持ちも前向きにチャレンジしていると、日々が楽しくなって、ますます元気になります。そうすると、気持ちも見た目も若々しくなる、といういい循環が生まれます。
逆に体が疲れていると、「何もしたくない」「誰にも会いたくない」と心まで疲れてしまって、見た目のエイジングも進んでしまうかもしれません。
体と心はつながっていて、互いに相乗効果があるもの。疲れていると感じるときこそ、軽い運動をして気持ちを上向きにしてみてはいかがでしょうか。
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