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台風シーズン到来!歯周病にも注意報!?<br>今習慣化したいトラブル予防の口腔ケア

台風シーズン到来!歯周病にも注意報!?
今習慣化したいトラブル予防の口腔ケア

お口の渇きや口臭など年齢によるものだと思われている症状は、口腔環境が悪くなっているサインでもあるんだとか。今回は、口腔内の細菌について研究を行う、たなべ保存歯科の田邊一成先生に、年齢を重ねると起こりやすい口腔内の悩みを解決する方法と、ふだんからできる予防法について教えてもらいました。実は、気圧の変化が起きやすい台風シーズンこそ、特に気を付ける必要があるそう。いつでもトラブルの少ない口腔環境を保つための秘訣とは?

季節の変わり目など、気圧の変化によって体調を崩しやすい方は少なくありません。頭痛やめまい、だるさなどがよく知られていますが、お口の中にも注意が必要だということをご存知でしょうか?

 

気圧の低下はストレスホルモンの分泌に影響を与え、歯周病関連菌の増殖を促すそうなのです。そして、その菌が歯周ポケットで炎症反応を引き起こし、症状が悪化してしまうんだとか。

気温や気圧が急に低くなった数日後に歯ぐきの腫れや痛みが強くなったら、歯周病が進行している可能性大。

 

夏から秋にかけての台風シーズンなど気圧の変化が起きそうな時期には、前もって歯科医院で口腔ケアをしてもらうなど、早めの対策をとるとよいでしょう。

更年期のせいではない? 気になる症状は口腔環境の悪化が原因かも

年齢を重ねるにつれて増えてくる、カラダの悩み。更年期を迎え、口腔内についても、口臭や渇きなどの不快な症状に悩まされるようになっていませんか?

 

更年期だから仕方ない……と思ってしまいがちですが、口腔内に症状が出るのは更年期が関係しているわけではないのです。

 

口腔環境がもともとよい状態でなかった場合、年齢を重ねるにつれて悪化し、更年期以降に症状が出てしまうケースが多いのだそう。それにともなって、口臭も強くなる傾向にあるのだとか。

 

年齢や更年期のせいで症状が出たのだと思われがちですが、それまでの口腔環境の状態が原因とのこと。

 

症状の中でも特に見過ごしやすい、ねばねば感や渇きには要注意。歯周病のサインかもしれません。進行すると、入れ歯にせざるを得ない場合も。気圧の変化も影響を受けることがあるので、台風シーズンや季節の変わり目こそ、注意が必要です。

 

もし、腫れや痛みが続く場合や、日常生活に支障が出てしまっているときには歯科医師に診てもらってくださいね。

 

いままで口腔環境についてあまり気にしていなかった人は、これから歳を重ねて健やかに過ごしていくためにも、ふだんの口腔ケアを見直してみましょう。

入れ歯にならないために、今すぐにでも正しいケアを

では、口腔環境を改善するためにはどうしたらよいのでしょうか。

 

実は、口腔環境が悪い状態というのは、虫歯や歯周病のもととなる悪玉菌が多い状態のこと。

悪玉菌を減らし、口腔環境をよい状態にするには、善玉菌を増やす必要があるそうです。

 

そのためにも、まずは毎日コツコツと継続してケアを行うことが大切です。そして、口腔内に善玉菌を増やして、虫歯や歯周病のもととなる悪玉菌をできるだけ減らしましょう。

 

※口腔内の善玉菌と悪玉菌の関係についての説明はこちら

 

歯みがきをして、悪玉菌のすみかになっているプラーク(細菌のかたまり)を取り除き、そこに善玉菌を取り入れると、健康な状態の口腔環境を保つことができるそう。

 

歯をみがきながら善玉菌を取り入れられる乳酸菌配合の歯みがき粉も発売されているので、状況に合わせて取り入れてみてくださいね。

 

日頃から正しいケアができているかは、下記をチェック。健やかな口腔環境を目指しましょう!

正しいと思いきや……善玉菌にとっては“NG”なケア方法

田邊先生によると、善玉菌が効果を発揮できる、健康な状態の口腔環境をつくるには、殺菌力のあるマウスウォッシュや歯みがき粉は基本的にNGだそう。

悪い菌を殺してくれるからよいのでは?と思ってしまいますが、悪玉菌だけでなく、口腔内に必要な善玉菌もまとめて殺菌してしまうのだとか。

 

ただし、口腔環境が著しく悪い場合には、たくさんの悪玉菌が一度にいなくなるので、殺菌力のあるものも効果があると言われています。殺菌後は、忘れずに善玉菌を取り入れましょう。

 

また、舌を白くさせ、口臭の原因と言われている“舌苔”を取り除くために使われる舌ブラシもNGなのだとか。

善玉菌が多く口腔環境がよい状態にあれば、舌苔もなくなって、ピンク色の健康な舌を保てるのだそうですよ。

美味しい食事で、口腔環境を改善!

善玉菌を取り入れる方法はいくつかありますが、手っ取り早いのは毎日の食事。

善玉菌がたくさん含まれている食品を摂取するだけでも、口腔環境はよくなるそうです。

 

発酵食品には善玉菌が豊富なものが多いので、日ごろから食事に取り入れてみてくださいね。

食事から取り入れられる善玉菌ですが、定期的に摂取することで、唾液量が増えて口の渇きの予防にもなるんです。
歳を重ねてお口の悩みが増えてきたときこそ、善玉菌を取り入れていきたいですね。

早いうちから口腔環境を整えておけば、気圧の変化による悪化も防げるはず。そして、将来はきっと入れ歯に頼ることなく、自分自身の健康的な歯で生活することができますよ。歯は一生ものです。未来の自分のためにも、いまから正しい口腔ケアを習慣化してみてはいかがでしょうか?

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