夏に負けない、ととのったカラダに。
ホルモンバランスを知り、不調改善!
夏バテによる疲れやすさや食欲不振、肩コリや腰痛などの、病院に行くほどではないカラダの不調。「この時期はこういうもの」「仕事柄、仕方がない」「歳のせいかな…」などとあきらめていませんか? でも、きちんと向き合えば改善できるかもしれません。健やかなカラダづくりをサポートする、ヨガインストラクターの河野 由仁(かわの ゆに)さんに、 夏のカラダの整え方をうかがいました。まずは不調の原因を知ることが大事だそうですよ。
冷やしすぎは夏バテの原因に
暑さにやられて、いつもの元気が出ない。そんな女性は多いと思いますが、夏のせいだとあきらめるのではなく、少しでも改善できるといいですよね。
暑さに打ち勝とうとして、冷たいものを摂りすぎたり、クーラーでカラダを冷やしすぎたりすると、夏バテにつながってしまいます。ここでは、夏バテを防ぐためのおすすめの生活習慣をご紹介します。
コリや痛みはホルモンのせい?
ホルモンバランスが乱れると、カラダとココロも整いづらい
夏に限らず、女性の悩みに多い、肩コリや腰痛などのカラダの不調や、イライラや気分の落ち込みなどのココロの不調。実は、心身の働きを調整するホルモンバランスが乱れていることが原因かもしれません。
ホルモンバランスは、カラダとココロの調整を行う「自律神経」とも深く関わっています。自律神経には心身を活発にさせる「交感神経」、心身をリラックスさせる「副交感神経」がありますが、ホルモンバランスが乱れるとこれらの自律神経のバランスも乱れることに。結果、血行が悪くなったり、筋肉が緊張しすぎたりして、肩コリや腰痛などを引き起こす場合があります。
現代女性はホルモンバランスが乱れがち?!
実は、現代女性のほとんどは、ホルモンバランスが乱れていると言っても過言ではありません。
というのも、季節が移り変わるだけでも、私たちのカラダはその影響も受けるためです。例えば、体内時計を司る働きをする睡眠のホルモンは、光によって分泌されます。そのため朝が早い夏は早くに目が覚めて寝不足になったり、逆に冬の朝は眠くなりがち。年中同じタイムスケジュールで働くことに無理があるとも言えますね。
ほかにも、座りっぱなしのデスクワークや、露出が多くて冷えがちなファッション。さらには、ストレスも大きな原因です。特に、自分よりも周囲のことを優先させたり、我慢強かったりする人は、気づかないうちにストレスを溜めこんで、ホルモンバランスが乱れていることも多いのだそう。
また、日頃の生活もホルモンバランスに深く関わります。生活習慣が乱れていると、ホルモンバランスも乱れがちです。さらに気をつけたいのは、ストレスを発散しようとやっている生活習慣がホルモンバランスの乱れを生み、さらなるカラダの不調を生んでしまうという悪循環も。例えば、暑いからといって、アイスクリームや甘いデザートを日常的に食べてしまっていませんか?たまに楽しむのはいいけれど、習慣化することのないよう、気をつけたいですね。
カラダを整えるために必要なこと
カラダの不調を改善する近道は、今すぐできる軽い運動!
とはいえ、仕事や家事、推し活など、毎日多忙な現代女性。生活習慣の改善をしたくても抗えない部分もありますよね。そもそも、コリや痛みは、男性より筋肉が少ない女性の方が感じやすいんです。
そこでおすすめしたいのが、「ちょっと疲れたな」と思うくらいの軽い運動。人のカラダは動かすようにできているので、動かす習慣をつけることで不調も改善し、整っていくのです。
さらに、運動をすると、脳が「ストレスがきた!」と感じ、ストレスを解消するための癒しのホルモンを出すため、こわばっていたカラダもココロも自然とリラックスするのだとか。
運動を取り入れるときは、スモールステップから。急に負荷をかけると、カラダへの負担となるので逆効果になることも。骨格も得意なことも生活習慣も人それぞれ違うので、自分にあった軽い運動を見つけ、続けることが大切です。
すぐできる! ヨガを取り入れたポーズ
夏バテにおすすめの、活動的になれるヨガポーズ
カラダの冷やしすぎによる自律神経の乱れをととのえるには、背骨をよく動かす必要があります。「ねじりのポーズ」は、ヨガマットがなくても簡単にできる気持ちのよいストレッチ。背骨に刺激を与えることで、体がシャキッと目覚めます。夏の朝のルーティンに取り入れれば、活動的な一日のスタートに。
また、もう少し挑戦ができるなら、「パリブリッタトリコナアーサナ」という全身を使ったポーズもおすすめ。「ねじった三角のポーズ」とも呼ばれています。活動的になってきた昼頃に行うと、より効果的ですよ。
デスクでもできる肩をほぐすストレッチ
仕事の合間に取り入れたい、座った姿勢でもできる簡単なストレッチもご紹介。
ヨガのポーズとして有名な「わしのポーズ」は、上半身の動きを行うだけでも肩コリに効果的。ポーズをとったままひじを上下に動かすことで、より肩がほぐれているのを感じるはずです。手を組み変えて行い、左右を伸ばしてあげましょう。
肩コリに悩んでいる人は、毎日続けていけば少しずつよくなっていきますよ。
寝起きでもカラダがスッキリ!ヨガポーズの「ダウンドック」
ヨガでは、手足をぐーんと伸ばす動作が、自律神経にいい影響を与えると言われています。シーツを引っ張るとしわがピシーッと取れていくようなイメージで、カラダを伸ばしてリラックス。そうすると空気も取り込みやすくなり、ココロまでほぐれていきます。
軽い肩コリや腰痛にお悩みなら、寝起きのぼーっとしたカラダもスッキリと目覚める、「ダウンドッグ」のヨガポーズが効果的。背中を伸ばすことで交感神経を刺激して、一気にほぐれます。一日に一回でもやり続けると、不思議なくらいカラダが変わっていくのがわかりますよ。
日頃から運動習慣がある人で肩コリや腰痛が起きる人は、その運動が自分の体に合っていないのかもしれません。コツは、いろいろな動きをすること。ヨガはマット一枚で取り入れやすいのでおすすめですよ。
不調を改善したいがために、無理に自分を追い込む必要はありません。効果を優先するのではなく、自分にとって好きな運動を探すことも大切。1人だと続けるのが難しいようだったら、友人を誘ってみたり、パーソナルジムで相性のいい先生を見つけたり。好きな色を選ぶように、カラダを整える方法も、自分に合うものを見つけてみてくださいね。
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