梅雨の時期は「ゆらぎ」やすい!?
不調の原因とケア方法をチェック!
最近、耳にすることが増えた「ゆらぎ」という言葉。「女性特有のゆらぎ」、「ゆらぎ世代」などと聞いて、女性の心身の変化に関係することだろうというのはわかるけど、結局のところ、どういうこと? そこで、ゆらぎを招く要因から、ゆらぎが引き起こす女性特有の困りごとやその解決方法まで紹介していきます。
6〜7月のゆらぎは、「梅雨だる」かも
梅雨の時期になると、「ゆらぎ」を感じる女性は多いそう。なんとなくだるかったり、疲れやすかったり。肩こりや関節痛がいつもより気になる……。実は、この時期特有の不調の場合は、「梅雨だる」かもしれません。
梅雨だるは、次々と通過する低気圧の影響で自律神経に乱れが生じることで、引き起こされるもの。女性の場合は特に、女性ホルモンが自律神経に深くかかわっているため、さまざまな不調が起きやすくなるんだそうです。
真夏のように暑いかと思いきや、長袖でないと肌寒い。そんな寒暖差にも振り回されるこの季節。だからといって、ジメジメ感や久しぶりの暑さに抗おうと、体を冷やしすぎるのは女性ホルモンの働きにも悪い影響をおよぼしてしまいます。適切な体温調節と、十分な睡眠を心がけ、これからやってくる真夏に備えましょう。
ホルモン量の変化もゆらぎの原因に
ホルモンの分泌量が女性の心身をゆらがせる!
女性ホルモンには、大きく2種類があることをご存じですか? 1つはエストロゲン(卵胞ホルモン)、もう1つはプロゲステロン(黄体ホルモン)。そして、ココロやカラダの健康に深く関わるエストロゲンは、20〜30代をピークに、年齢を重ねるにつれて分泌量が減少し、私たちの心身にも変化をもたらします。
若い頃にはなかった急な感情や体調の変化に、とまどうこともあるはず。それがいわゆる「ゆらぎ」と呼ばれているものです。特にエストロゲンの分泌量が急激に低下する「更年期」の期間は、卵巣の機能も低下するので心身にさまざまな症状が現れます。
生理前から生理中に、イライラしたり、むやみに落ち込んでしまったり。そんな精神的な症状も、月経周期にともなうホルモンバランスの変化に関係して起こる「ゆらぎ」のひとつです。
ホルモンがフェミニンゾーンにも影響?
誰にも言えないけど気になって仕方ない! その不調もゆらぎ?
生理前の心の不安定さや更年期のホットフラッシュなどは広く知られていますが、実は女性ホルモンの分泌量が減少するゆらぎ期になると、体のある部分に不調が起きやすくなるってご存知ですか?
そのある部分とは、ズバリ、膣。
膣内に存在する「デーデルライン桿菌」と呼ばれる乳酸菌の一種は、膣内環境を良好に保つことに役立っているのですが、ホルモンバランスが乱れると、そのデーデルライン桿菌は減少。悪玉菌が増殖し不調が起きやすくなります。
たとえば、フェミニンゾーンの不調の代表例、細菌性膣症や膣カンジダ。これらを防ぐためには、まず膣内を酸性に保つ必要がありますが、デーデルライン桿菌が減少すると膣の自浄作用が弱まり、発症しやすくなってしまいます。
自律神経を整えることも大切! 結局、規則正しい生活が正解?
年齢による女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量の変化については抗いようがありません。ただ、ホルモンバランスの乱れは、自律神経のバランスの乱れから引き起こされることもあるので、意識して対策することも大切です。特に気をつけたいのが、気候の影響を受けやすい梅雨時期や季節の変わり目。
ゆらぎ期こそ、自律神経を整え、膣内のデーデルライン桿菌を守りましょう!
フェミニンゾーンの乾燥注意報
独自の方法は要見直し! フェミニンゾーンの洗い方は?
ゆらぎによるフェミニンゾーンの不調に立ち向かうには、乾燥は厳禁。ヒリヒリしたり、かゆみが起きやすいという人は、乾燥注意報が出ているからかもしれません。
乾燥を防ぐためにも、フェミニンゾーンは特に洗い方に気をつけることが大切です。皮膚が薄く刺激に弱い部位なので、決してゴシゴシこすってはダメ! 梅雨時期でムレが気になるからといって、やりすぎてしまっていませんか? 爪で傷つけないように注意しながら、指の腹でやさしく洗いましょう。
なお、膣の内部まで洗いすぎると、デーデルライン桿菌などの自浄作用に影響してしまう可能性が。膣の中までどうにかしようとするのは避けましょう。
洗う際は、基本はお湯で。ソープは専用のものを使いましょう。膣内は酸性に保たれているので、アルカリ性のボディソープで洗うと膣のpHバランスが崩れ、自浄作用が弱まってしまうんです。フェミニンゾーン用のソープなら、膣のpHに寄り添った弱酸性なので、膣のpHを乱すことがありません。
肌保護・肌ケア成分配合の専用ソープならお肌にやさしく、また、泡タイプだと使いやすいので◎。ニオイの元となる古い角質や余分な皮脂を洗い流してくれるのも嬉しいですね。
洗い方は、前から後ろに向かって、そっと、やさしく!
顔より先にケアすべし! フェミニンゾーンの保湿
お風呂上がりは乾燥が進みやすいため、顔よりも先にフェミニンゾーンの保湿ケアをするとベスト。バスタオルで軽く水分を拭き取ったら、ワセリンや専用クリームをフェミニンゾーン全体に優しく塗ります。ただし、生理中の使用は避けましょう。
初めて使うときは腕の内側に塗布してみて、赤みやかゆみが出ないことを必ず確認してくださいね。
どんな季節も膣内環境が整う秘訣
ムレも大敵! 快適に過ごすにはビデにも注意
フェミニンゾーンは、他の身体の部位に比べて通気性が悪くムレやすい部分。
梅雨の時期は湿気も気になりますし、特に生理期間中はナプキンの長時間使用でムレて、かぶれてしまうこともありますよね。まだそれほど経血を吸収していないからといって、ナプキンを長時間使い続けるのは避けること。こまめに取り替えることが一番です。
生理期間以外でも、ムレている状態は雑菌が繁殖しやすく、悪臭の原因にもなります。きちんと洗って雑菌の繁殖を抑えることは、ニオイの予防にもつながります。
ただし、前述のように洗いすぎはもってのほか。膣内環境を乱してしまうので、トイレのビデ機能の使いすぎもよくありません。
ムレが気になる人や、梅雨の時期になるとお肌に合うナプキンが見つからないという人は、以下のようなアイテムをプラスしてみては。使い慣れると快適になるはず!
【吸水ショーツ】
生地が水分を吸収するので、1枚でも過ごすことができるショーツ。モレも気にせず、生理期間中も普段のように体を動かせます。
汗をかいてもムレを溜め込みにくいメッシュ仕様のDANSKIN®「メッシュサニタリーショーツ」なら、アクティブ派にもOK。
【フェミニンゾーン用ケアシート】
汚れやニオイが気になるときに使いたい、使い捨てのふきとりケアシート。
わかもと製薬「フェミフローライン®・デリケートケアシート」は、膣のpHに寄り添った弱酸性なので、膣内環境を乱すことなくケアできます。もちろん、生理中でも使用できますよ。
【月経カップ】
経血の付いたナプキンによるムレが気になる人は、膣内に挿入して経血を「溜める」月経カップを試してみては。何度でもくりかえし使えるので、環境にもやさしく経済的。
初心者の方も安心して使えるサポート付きで、サブスク制もあるmarcheKANONの月経カップなど、きちんと医療機器認定を受けた安全性のあるものを選びましょう。
ここでご紹介しているのは一例です。デリケートな部分に使うものだからこそ、お肌にやさしい自分に合ったアイテムを選ぶようにしましょう。
サプリメントで補給も可能! カラダの中からデリケートケア
ゆらぎによるフェミニンゾーンのトラブルを防ぐために、膣で効果的に働く乳酸菌を摂取するのもおすすめです。
膣内には、腸内と同じく善玉菌と悪玉菌が存在しています。ストレスや生活習慣の乱れなどによって悪玉菌が増えると、フェミニンゾーンの不調を招くことに。そこで、膣内を酸性に保っている乳酸菌を補給することで膣の自浄作用をサポートし、フェミニンゾーンのトラブルを防ぐことが期待できます。
乳酸菌UREX※1に含まれている乳酸菌GR-1とRC-14※2は、膣内環境を良好にし膣内の調子を整える機能が報告されています。サプリメントなら、手軽に口から摂取できるので取り入れやすいですね。
梅雨だるの時期のムレや、ゆらぎによるフェミニンゾーンの不調は、人にも相談しづらいし、自分自身のことなのに恥ずかしく思ったりして、見て見ぬふりをしてしまっていませんでしたか? これからは無理のない範囲で膣ケアを取り入れて、トラブルにとらわれることのない快適な毎日を過ごしていきましょう!
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